介護現場から生まれたアクティビティ

  • TOP
  • 介護現場から生まれたアクティビティ

介護現場のこんなお悩みも解消

介護サービス事業の現場でのこんなお悩みも解消

 

 

アクティビティの提供が難しい3ケースに対応

軽度者の方にレクや作業がすぐに飽きられてしまう→スタッフはマンネリ化やネタ不足に悩む

要支援などの軽度な方々からは、3年以上たっても飽きないと評価され、さらに熱心なファンになっていただいております。

重度者の方は出来ることが限られてしまう→スタッフは放置につながり申し訳なく思う

重度認知症で職員からは何もできないと思われていた方や、脳卒中片マヒの方でも参加できます。
(心身機能の重症度によっては提供できないことがあります。)

男性陣はレクや作業を好まれない→スタッフは何をすすめてもダメだろうと諦めがちに

手工芸などを好まれない男性には、リハビリや役割活動をキッカケに取り組んでいただいています。
あるデイサービスでは参加比率が女性とほぼ同程度となりました。

 

 

かかわる人をみんな笑顔に

利用者様

認知症の方でも大人の作品づくり。
■4つの工程の1つでもできれば参加できます
■片マヒなど身体障がいの方にも対応できます
■男性もリハビリや役割活動として取り組めます
■個人の費用負担なしで参加できます

スタッフ様

ネタ不足やマンネリ化を解消します
■専門知識や経験を問わず取り組めます
■少ない職員で大勢に対応できます
■作品はサイトからダウンロードできます
■作業の難易度を対象者に合わせて調整できます

オーナー様

ご家族にも喜んでご利用頂けます
■ケアマネジャーや見学者へのPR効果を高めます
■何度もくり返し使用できランニングコスト不要(※1)
■5年間(週5回)ご利用いただきました(※2)
■作業療法のノウハウを導入できます

※1:プリント費用などは対象外です。
※2:メーカー保証するものではありません。

 

 

モ・ザイクルとは?

モ・ザイクルの楽しみ方

全26色のピースをベースにはめ込むことで、様々な種類の模様やイラストが出来上がります。
設計図となるガイドシートも単純な模様から複雑なイラストまで、またサイズも小型から大型作品まで多数ご用意しました。

モ・ザイクルの対象者

モ・ザイクルの対象者

モ・ザイクルは小さいお子様から高齢者まで幅広く対象としております。
元々は、要介護の高齢者を対象に開発したものですが、実践を重ねるうちにハンディキャップのある方だけでなく、健常者にもご利用いただけることが分かってきました。

認知症でも大人の作品!

認知症が進行すると身のまわりの簡単なことすらできなくなり、徐々に「子供の能力」となっていきます。
しかし重度となられても、「大人の人格」を保たれる方は少なくありません。
この「子供の能力」と「大人の人格」との間で乖離(かいり)を生じるのです。
アクティビティを「子供の能力」に合わせればつまらないものとなり、「大人の人格」に合わせれば難しくて出来ないものとなります。
そしてアクティビティの導入を難しくします。
開発の課題は「子供並みの能力」と「大人の満足度」を両立することでした。

 
人格と能力のかい離
 

認知症リハビリは「手・脳トレ」!

昔から「ボケにくい職業」と言われたのが、画家や彫刻家・演奏家・伝統工芸の職人さんなどです。
いずれも手先をよく使う方々で、90才を超えても現役で活躍される方が少なくありません。
認知症リハビリとして難しいのは、適時に適材を適量ご提供しなお且つ継続的に行うことです。
認知症の発症予防から進行予防にも対応し、利用者様個々の状態や好みに応じて使い分けできるもの。
何年も継続的に活用できるよう考えました。
楽しみながらリハビリにもなる「手・脳トレ」として、お役に立てるものと考えます。

 
ペンフィールドマップ・コピーライツ
 

上記はペンフィールドマップといい、大脳にある『運動野』と『体性感覚野』という部分を、図の面に沿って切り取ったもの。
手首から先や唇の比率が実際の体よりも著しく大きく、これに対して胴体・腕・脚の比率は小さいことが分かります。
これは、手首から先や唇に関連する脳の範囲が広いことを意味します。

 
ペンフィールドマップ・コピーライツ
 

ペンフィールドマップでの比率に沿って各部位の大きさを表現したのが、『ホムンクルス』という人形です。
一見グロテスクですが、脳にとってはインプット(体性感覚野)とアウトプット(運動野)の両面で、
手の役割の大きさを端的に表しています。

みんなで取り組む”協同作業”!

モ・ザイクルは、個人用としてはもちろん、大勢で取り組む協同作業にも重点を置いたアクティビティです。
協同作業では、4つの工程のうち一つだけでも参加していただければよく、大勢でひとつの目標を共有することで連帯感や所属感を体験することにつながります。
さらに手作業が嫌いな男性にも、協力をしていただく役割活動として加わっていただけます。
また年代を問わず参加できるので、高齢者と子供たちとの交流の媒体としても活用いただけます。

 

 

モ・ザイクル開発の背景

介護現場での経験をもとに

元々は作業療法士として、一般病院・介護老人保健施設・通所リハビリに勤務し、アクティビティ(創作活動・ゲームなどのレクリエーション)に従事する日々を送っておりました。
しかし、一介の作業療法士がかかわることのできる利用者様には限りがあります。また、介護保険制度の規定上、作業療法士としてアクティビティを提供すること自体が難しくなりました。アクティビティの持つ効用を一人でも多くの方に広めるには、自分の経験を具体的な形にしてお届けする以外にない。と考えるようになりました。

アクティビティの課題から

アクティビティではよく「自分が楽しまなければ、相手を楽しませることはできない。」と言われます。
しかしアクティビティに良いものがなければ、利用者どころかスタッフ自身も楽しむことはできないでしょう。

障がい像の複雑化

スタッフが自らの創意工夫で対応できるかといっても多くの問題があります。
利用者の状態は様々で、お一人だけで知的精神障がいと身体障がいを合わせもつことも普通です。
介護施設では、そんな方々が集団として混在するため問題が複雑化し、更には利用期間が長期化することも影響します。

例えばデイサービスでは、介護度が軽度から重度な方まで混在し、利用期間は3年・5年は当たり前。
介護度が軽度で知性の高い方からは飽きられる。
反対に重度な方は、そもそもできることが限られる。
そして男性には子供だましとそっぽを向かれる。

半世紀も変わらない現状

2000年に介護保険制度がスタートし、介護をめぐる様々な分野が大きく変わりました。
しかしその中でアクティビティについては進展があったとは言いづらいのが現状です。
いまだに低コストか廃品利用を強いられる現場も多く、ちぎり絵・ぬり絵・折り紙などが主力という事業所も少なくありません。
決して、ちぎり絵やぬり絵を否定するつもりはありませんし、私も実践しておりました。
ただ、他の選択肢が乏しく、介護保険法より前の老人福祉法(1963年)の時代から、大きく変わっていないことが問題だと思うのです。

スタッフを経由して届く

アクティビティに日々苦労しているスタッフから得た教訓は、「利用者を笑顔にするために、まずスタッフを笑顔にすること。」でした。
仮にご利用者にとってすばらしいアクティビティがあったとしても、係わるスタッフにとって利用しにくいものであればいずれ取り組まれなくなります。
ほぼ全てのアクティビティはスタッフを経由しないとご利用者には届かない。
スタッフにとっても「手間がかかる・飽きやすい」などは、その時点で不良品なのです。
そして、スタッフと利用者の両者が笑顔になる仕組みを考えるようになりました。

オーナー様も笑顔に

アクティビティを提供するには、時間や場所を選ぶ・人手や経験を要する・費用負担が大きい、といった要素も影響します。
オーナーにとっては、必須業務でありながらも支出と人手を抑えざるを得ないのが現状。
さらに経験をつんだスタッフの離職など、業務の継続性にも支障をきたします。
その結果、オーナーにとってアクティビティは重い負担になってしまいます。

そうした現場が少しでも減り、アクティビティへの取り組みが盛り上がれば。との思いでモ・ザイクルを制作しました。
業務のごく一部に過ぎないアクティビティですが、たずさわるスタッフが笑顔になることが、利用者の笑顔になり、そしてオーナーの笑顔につながると考えております。